山用サングラス <レンズ編>

★まず、お勧めしたいレンズが「調光レンズ(ちょうこうレンズ)」という、紫外線や光に反応して色が変わるレンズです。

山用サングラス<レンズ編>
山用サングラス<レンズ編>
山用サングラス<レンズ編>

スタートが無色透明で、そこからグレーやブラウンに着色するレンズです。

あまり日が射さない樹林帯ではレンズの色は薄いままで、稜線のように日が射す場所では濃く変わってくれます。

状況に合わせて勝手にレンズの色が変わってくれるので、眩しい時だけ掛けるのではなく、常に掛け続けられる為、どんな時でも紫外線や突如起こりうる危険から目を守ってくれるのです。

視力矯正が必要な方であれば、サングラスから眼鏡へ掛け替える手間が省けますので、結果的に荷物を軽くする事にもつながります。

色の変わり方ですが、グレーは色味が変わらず自然に見え、ブラウンは明るくクッキリ見えます。

感じ方は人それぞれ差がありますので、どちらが良いとは言えませんが、山ではブラウンに変わる方をおすすめしています。

理由としては、霧が発生したり、雲に覆われた際に、ブラウンの方が明るく視界が保てるからです。

また、紫外線よりエネルギーの強い青色光は、グレーよりもブラウンの方が、カット率が高いからです。

ただ、写真を撮るのが好きな方ですと、色味が変わる事を嫌うと思いますので、自然に見えるグレーをお選び下さい。

山用サングラス<レンズ編>
※グレーレンズで見たとき

山用サングラス<レンズ編>
※ブラウンレンズで見たとき

調光レンズにも注意すべき点があります。

(1) 調光機能の寿命

使う頻度にもよりますが、色の変わる寿命が約3年(使う頻度により前後します)と言われており、徐々に色が変わり難くなります。

※どんなレンズにせよ(調光レンズ以外でも)、紫外線によってレンズ表面のコーティングは劣化しますので、3年~5年を目途に交換をおすすめしています。

(2) 気温が低いほど濃く変わる

標高が高くなるにつれて気温も下がります。

紫外線が強い状況にプラスして、気温が低いとレンズは一番濃い状態になっています。

晴天であれば問題ないですが、曇っていてもレンズは濃いままなので、暗く感じてしまいます。

雪山では2つの条件(紫外線が強い、気温が低い)が揃い、必要以上にレンズが濃くなってしまう為、注意が必要です。

 

★次にお勧めのレンズが「偏光レンズ(へんこうレンズ)」という、光の乱反射を抑えるレンズです。

山用サングラス<レンズ編> 山用サングラス<レンズ編>

レンズの間に特殊なフィルムが挟まれており、余計な光のみカットし、すっきりとした視界が目の前に広がります。

空からの光は、レンズの濃さで光の透る量を調整すれば、眩しいのを防ぐ事ができます。

ですが、地面から反射してくる光は、偏光レンズでないと防ぐ事が出来ないのです。

また、光は色々なものに反射しますので、葉や草木、空気中の塵や埃にも反射します。

せっかく苦しい思いをして登って来たのに、山頂からの景色が反射した光によって、白くモヤがかかって見えてしまうと、残念でなりません。

偏光レンズであれば、余計な光をカットし、遠くの山々の稜線がくっきりと見え、自然の美しさに感動することでしょう。

山用サングラス<レンズ編>
※水面が反射しているのがわかります

山用サングラス<レンズ編>
※偏光レンズを掛けてみると、反射が抑えられ景色が綺麗に見えます

偏光レンズにも注意すべき点があります。

(1) レンズの色の濃さ

調光レンズと違い、レンズの濃さは常に一定ですから、あまり濃いレンズカラーを選んでしまうと、眩しい時だけにしか掛けられなくなります。

樹林帯でも目の保護として掛ける事を考えれば、透過率が30%以上あるものか、ブラウン系のコントラストや明るさを保つレンズカラーがお勧めです。

(2) 水平で見ている時にだけ反射がとれている

偏光レンズに使われている特殊なフィルターは、横波の反射をカットするよう設計されており、掛けている本人の顔の角度が傾いた時には、反射がとれなくなります。

(3) 液晶画面に干渉する

普段よく目にするスマホの画面や、デジタルの腕時計やカメラなどの液晶画面にも、偏光レンズと同じフィルムが使用されています。

偏光フィルムが交わる角度では、真っ暗で何も見えなくなってしまいます。

 

★最後にお勧めするレンズが、「コントラストレンズ」という、物の輪郭がクッキリ見えるレンズです。

山用サングラス<レンズ編>

特殊な染料や、コーティング技術により、光の波長をコントロールすることで、コントラストを高めます。

実際の見た目でいうと、ピンクやオレンジ、イエローなどになります。

視認性が上がる為、判断力が上がり、つづいて行動力が上がりますので、結果的にパフォーマンスの向上につながります。

情報量の多いスポーツ向きと言えますので、山であればトレイルランニングや、マウンテンバイクなどのスピードが出る用途に向いています。

コントラストレンズの注意すべき点でいえば

(1) 眩しさを防ぐ力は弱い

透過率が高く、明るくクッキリ見るレンズですので、反対に眩しさを防ぐ力は弱いです。

(2) 色味の変化が大きい

コントラストが高いという事は、色味の変化が大きい事になります。

サングラスに慣れていない方ですと、目が疲れたり、酔ってしまったり、距離感が普段と違って見えたりします。

山用サングラス<レンズ編>
※グレーレンズで見たとき

山用サングラス<レンズ編>
※コントラストレンズで見たとき

 

これまで3種類の機能性レンズを紹介致しましたが、実際に店頭で見え方を体験して頂きたいと思います。

使う方の使用用途や使用環境によって、ベストであるレンズは違ってきます。

縦走しながら何泊かするような行程や、状況の変化が大きくスピードもでるトレイルランニングなどでは、どのシチュエーションでも対応できる調光レンズコントラストレンズがお勧めです。

日帰り登山やキャンプ、スノーシューなど軽い山のアクティビティや、視力の矯正が要らない方、日常での車の運転やUVケアとして併用したい方には、偏光レンズがお勧めです。

今までサングラスをされてこなかった方の中には、暗く見える、色が変わって見えるのが嫌だとか、重くて長い時間掛けていると疲れるなど、理由が様々あると思います。

色々とお話をお伺い出来れば、お一人お一人に合った最適なレンズやフレームをご提案をさせて頂きます。

お困りの事があれば、何でもご相談下さい!

次回は、山でお勧めのフレームをご紹介します。

オードビー大阪 難波
https://eaudevie-osaka.com