私は山でのアクティビティが好きで、釣りや登山を楽しむ際に、自分以外の人たちがサングラスを着用していない事に驚かされます。
釣りにおいては、「偏光グラス」が道具の一つとして認識されており、ほとんどの方が着用する様になりました。
ですが、残念な事に登山においてはまだまだ普及していないのが現状です。
たとえ1000mに満たない低山といえども、山では危険が多く、自分の身は自分自身で守らなければなりません。
なかでも一番危険とされるものが「紫外線」で、目で見て確認する事が出来ない有害な光ですので、とても厄介です。
標高の高い山では、紫外線の量が街の低地と比べ非常に高く、標高が1000m高くなるにつれて10%増加すると言われています。
さらに快晴時には、15%増加した観測記録もあり、日本アルプスで人気がある穂高岳や白馬岳、乗鞍岳などでは、換算で40%も増加する事になります。
※曇っていても、何も遮るものがない稜線上は、紫外線がかなり強い
サングラスやメガネを何もしない状態で登山を続けると、紫外線が角膜にダメージを与え、炎症で強い痛みが出て、白目が充血してしまう「雪目」を発症します。
また、紫外線よりエネルギーの強い青色光は網膜まで達してしまい、「白内障」や「黄斑変性症」などの怖い病気にもつながります。
肌と違い、目にUVクリームを塗るわけにもいきませんので、しっかりと目を保護するサングラスの着用が必須となります。
紫外線以外にも、山では目を脅かすものがたくさんあります。
富士登山を経験された方ならご承知かもしれませんが、強風や砂がいろいろな方向から襲ってきます。
下山した時には、鼻や耳の穴の中が砂で真っ黒になってしまうほどです。
地上よりも突風が発生しやすく、砂が舞い上がりやすい環境の為、風でコンタクトレンズが外れたり、砂で目を傷つけたり、視界を失わない為にもサングラスの着用が必須となります。
※富士山頂上での写真。強風や砂嵐で、しかめ面や、手で顔をふさいでる人がいます。
風や砂の影響を受け難い樹林帯でも危険が存在します。
張り出した木の枝で目を怪我したり、虫が飛んできて目に入り気持ち悪いおもいをしたり、突如起こりうる危険から目を保護しなければなりません。
※樹林帯でも、草木の枝や葉、虫などから目を守らなくてはいけません。
これまで説明致しました様に、普段の生活と比べ、過酷な状況で行うスポーツですから、装備品にはしっかりしたもの選ばなくてはいけません。
山でサングラスを「しない」という選択肢は無いと思って下さい!
人の情報入力の8割は視覚からなので、自分の身を守るためにも、目を完全に守る必要があるのです。
次回は、山でお勧めのレンズについてご紹介します。
オードビー大阪店 難波
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